今年の一級建築士試験を受験された皆様、お疲れ様でした。
昨年に引き続き私も受験しました。
結果は合計91点…各資格学校の合格予想点が90~92点で発表されていますので、ものすごく微妙なラインにおります。
合格発表は9月6日(火)らしいので、それまで結果を待ちたいと思います。(なんか昨年も同じようなこと書いてたな)
何年も一級建築士に落ち続けている私ですが(7年掛りくらいで4回目の受験)、もともとは文系大学出身で社会人になってから京都芸術大学 通信教育部 建築デザインコースに入学し、建築の勉強を始めました。
今回は、私が通っていた通信制大学での経験について書いていきたいと思います。
建築に興味はあるけど、今さら勉強するのは遅いかな?と思っている人にとって参考になれば嬉しいです。
大人になってから学ぶということ
学校に通うというのはお金も時間もかかる事ですので、入学を決めるまではかなり悩む方が多いかと思います。私は新卒2年目で入学したため学生の中では若い方でしたが、建築に興味を持ち始めてからは何年も経ってしまっていました。
今だからこそ言える事ですが、何かやってみたい事があれば一歩踏み出してみた方が絶対にいいです!
また年齢を重ねるほど、他の学生に馴染めるかどうかなど躊躇してしまうものだと思います。その点では、通信制大学は幅広い年齢の人が在籍している為、あまり気にする必要はありません。
京都芸術大学では、建築デザインコースは比較的平均年齢が若いようでしたが、絵画や陶芸の分野ではかなりご高齢の方も在学されているそうです。
大人になってから勉強に没頭できる時間てなかなか無いですから、卒業までの3年間は本当に貴重だったと思います。
通信制大学の特徴
あくまで私が通っていた京都芸術大学 通信教育部 建築デザインコースの内容ですが、他校でも共通する部分はあるかと思います。
入学試験がない
出願すれば誰でも入学できちゃいます。
そのため、卒業する人のパーセンテージはかなり低いのだとか…
卒業すれば学士が取得でき、建築士等の受験資格を得られる
学び方は通信ですが四年制大学である為、必要な単位を取得する事で卒業時に建築士の受験ができるようになります。
また、在学中の身分は大学生なので学割も利用できます!
1年次入学または3年次編入学
はじめて大学に通う場合は1年次入学となり、卒業までの最短期間は4年です。
専門学校や短大、大学を卒業している人は3年次編入学が可能で、最短2年で卒業する事が可能です。(ただし2年で卒業するのはめちゃくちゃ大変…)
テキスト科目(自宅学習)
図面を描く練習用のドリル教材やトレース、簡単な模型づくりなど。名建築について調べてまとめる課題などもありました。
これらは自宅で製作し郵送で提出します。
スクーリング科目
実際にキャンパスへ行き、土日の2日間で授業を受けます。他の学生と会える貴重な機会です。
事前に授業の概要や課題が与えられており、簡単な図面やスタディ模型を作った上で授業に参加します。
京都だけでなく東京のキャンパスでも受講することができます。
多くの授業で1人ずつ発表の時間が与えられており、他の学生の作品を見ることで勉強になります。また、自分の作品のコンセプト等を上手く伝えなければならないため、プレゼン能力を磨く良い機会です。
一般教養科目のレポートや試験
大学ですから一般教養科目の単位も取得する必要があります。(3年次編入学の場合はかなり少なめ)
試験は全国数カ所で開催されており、地元で受けることもでき便利でした。
いろんな経歴の学生がいる
一緒に勉強する学生は本当にいろいろな人がいました。
すでに建築業界で働いている人もいましたが、看護師・主婦・IT関係・福祉関係・大手企業の社員など職業は様々です。中にはすでに一級建築士として独立している人もいました。
大変なこと、苦労したこと
通信であるが故の孤独感
前述の通り、他の学生と会える機会は基本的にスクーリングのみとなります。
そのため最初のうちは知り合いがまったくおらず、課題に取り組む上での孤独感がすごいです。
わからない事を相談できる相手がいるかどうかは勉強を続ける上でかなり大切ですので、積極的にいろんな人に話しかけて情報交換する事をおすすめします!
卒業制作の期間に入ればメンバーが固定されてくるため、他の人と仲良くなりやすかったです。
時間の問題:スケジューリングが重要
働きながらの学習であることに加え、スクーリング科目は年に数回しか開催されない為そこに照準を合わせたスケジュール調整が必要になります。まず土日に休みやすい仕事である事が望ましいですね。遠方から通う人は金曜から前泊してスクーリングに来ていたので、ある程度予定を調整できる環境を整えておく必要があります。
私は3年次編入学で3年かけて卒業したのですが、学校を優先するため残業のない仕事に就いていました。それでも卒業までかなり苦労したので、最短の2年で卒業する猛者たちは本当に凄いと思いました…
お金の問題
時間のやりくりと同じくらい大変なのがお金の問題です。
通信とは言っても私立の大学ですから、それなりに費用がかかります。
年間の授業料に加え、スクーリング科目や単位習得試験は受けた数分だけプラスで費用がかかります。
私は遠方から京都まで通っていましたので、スクーリングに参加する時は新幹線代+ホテル代もかかります。(余談ですが、コロナ前だったので観光シーズンの京都はお値打ちなホテルをとるのに苦労したため、早めに予約するようにしていました)
それと入学前に想定しにくい出費として「PC」「画材」「模型材料」があります。建築を学ぶ上でそれなりのスペックのPCや製図用品、模型製作用の道具を一式揃えなければいけないですし、模型材料(ボード・接着剤など)は消耗品なのでしょっちゅう買い足す必要があります。(模型材料を扱っているお店は意外と少ないため、住んでいる地域によってはネットでしか買えない事も…)
家庭のある人は出費に関してご家族の理解を得る事が一番大変かもしれません…
今回は通信制大学の特徴をまとめてみました。
次回の記事では、印象に残った授業と卒業制作、入学に至ったきっかけを書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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