資格・勉強

通信制大学で建築デザインを学ぶ②課題と卒業制作・その後の進路

前回の記事では、通信制大学での学び方の特徴を書きました。

今回は、印象に残った課題と卒業制作についてや、そもそもなぜ入学したのかについて書きたいと思います。

卒業してから数年経っている為、現在の授業内容と違う可能性が高いですが…ご参考までに。

印象に残った授業・課題

ヌードデッサン

さすが芸術大学!最初で最後の経験だったと思います。笑

何時間もかけて一枚の絵を描くのではなく、3分とか1分とかの短い時間で形をとらえる訓練という感じです。

私は絵心がなさすぎて上手に描けなかったけど、一緒に受けてた人で上手な人いたなー。パステルの色使いも上手くて。あの人元気かな…

フィールドワーク

座学でレクチャーを受けた後、京都市内の町家や茶室を先生と一緒に見学します。

個人で訪れていたら見逃すところとか、先生の解説つきだとすごく勉強になる!

やっぱり歴史的な建築物を見る時はある程度勉強してから行かないと勿体ないですね。

真冬の京都歩きで極寒だった記憶あり。

名建築に学ぶ

たしかこんな感じの科目名だった、テキスト科目(自宅で取り組む課題)。

今はこの課題ないのかな?

30人くらいの建築家について、代表作品のイラスト・特徴の記述・建築家の似顔絵を描くというかなりのボリュームで時間のかかる課題だった…

おそらく1年次の科目の中で一番大変だった気がしますが、私はもともと建築を全然知らなかったので、有名建築物や作者を覚えられるいい機会だったなと思います。

当時派遣の事務員として建築学科がある某大学で働いていたのですが、そこの図書館で本を借りまくって課題に取り組んだ覚えがあります。建築の専門書の宝庫で、ありがたい環境だったな。

架構

木の細い棒をつかって、屋根の骨組みの模型を作るスクーリング。

構造設計志望の人達が楽しそうでHPシェルの模型作ってる人もいました。(HPシェルをその時初めて知った)

私はなんかよくわからなくて変な作品しかできず、この頃から私の構造への苦手意識は始まっていたのだった…

その他 2~3年次のスクーリング科目

スクーリングでの設計課題は、基本的に自宅で事前課題に取り組み、簡単な図面や模型をスクーリング当日に持参します。

私は何事もギリギリにしかやらない性格で、事前課題をスクーリング前日にやったりしていたため毎回寝不足&体調不良で授業を受けていた記憶があります。

今だったらもう少し計画的に取り組めるはず…

スクーリングでは先生の指導を受けながら自分のプランをブラッシュアップし、模型を完成させます。学内に模型材料のショップがあり、材料が足りなくなったら買いに行く事もできます。

そしてスクーリング中に作った模型は持って帰る為、新幹線&バスは結構な大荷物を持って移動する事になります。

卒業制作(ディプロマ)

1~3年次のスクーリング科目は土日の2日間で完結するものばかりですが、卒業制作は数ヵ月かけて1つの課題に取り組みます。

数ヵ月というと時間に余裕のあるように思えますが、仕事をしながらだと休日にしかまとまった時間がとれず、その中でも実際に学校へ行って指導を受けられる時間は限られています。

またこれまでの課題と大きく異なる点は、自分で敷地を選定しテーマ設定を行うことです。私は地元で長年遊休地となっている土地が昔から気になっており、その敷地の活用をテーマとして選びました。

序盤のスクーリングでは、敷地を選んだ理由やどのような計画とするかについて1人ずつ発表をします。そして先生から講評をいただくのですが、これが結構な辛口で。笑

この時私は入学3年目。もともと3年かけて卒業するつもりでいましたが、この頃は卒業できる事が全然想像できず、一筋の希望しかありませんでした…

卒業制作のスクーリングは複数回あり毎回のメンバーがほぼ同じのため、学生同士の名前や顔を覚えやすくなります。また作品やテーマの特徴が人それぞれで、みんなの制作の進捗状況を見るのも毎回楽しかったです。

卒業制作への取り組みは学生側だけでなく先生達も大変だった事と思います。

指導に携わる先生は京都キャンパスだけでも4~5人いらっしゃり、個人面談や製作中のアドバイスをしてくれます。

たまにしか会えない建築の素人達を卒業まで導くのって大変だろうなぁ。

卒業制作の最終成果物は、ウェブで公開する用のポートフォリオと卒業制作展で展示するためのパネル&模型です。

多くの人は大きめの模型を作って写真撮影し、プレゼンボードを構成します。が、私は模型ではなくSketchupでモデリングして作ったパースを載せていました。この時、CADデータからの図面取込みじゃなくてSketchup上で1本1本線を引いて建物の形を描いたので結構時間かかったはず…今だったらそんな根気絶対ない!笑

最終の課題提出は大学まで行かないといけなかったのですが、徹夜で作業してすっぴんで新幹線に乗り京都へ。提出手続き自体は10分程度で終わり、地元へとんぼがえり。寝てないせいか新幹線の中で腕が痙攣しだして、体力の限界を感じた26歳の冬…

卒業制作展と卒業式

通信教育部の卒業制作展が1週間ほど開催されます。展示用の模型はちゃんと作りました。

たしか、卒業式の日だったかな?みんなで集まって、自分の作品の前でコンセプト等を発表し合いました。後輩にあたる1~3年次の学生さん達も聞きに来ており、積極的に質問等されていました。

建築デザインコースだけではなく、他の学科の作品も見応えがありました。日本画・写真・グラフィックデザインなど通信の中でも多くの学科があるので、作品数も多く力作揃いです。タイミングが合えばまた見に行きたいな。

そしていよいよ卒業式。東京キャンパスで受講されていた学生も京都に集まるため、京都組と東京組はほぼ初めまして状態。式の後は打ち上げの懇親会で、先生達も一緒に楽しい時間を過ごしました。

卒業後の進路

同期の卒業生とはたまに連絡をとっています。

卒業した年に二級建築士を受験する人は結構多く、設計事務所に転職した人も何人かいます。数年経った今ではすでに一級建築士を取得した人もいて、独立の報告も聞きました!

入学のきっかけと学校選び

最後に、そもそも私がなぜ通信制大学で建築デザインを学ぶ事になったのか簡単に触れておきたいと思います。

私は文系の四年制大学を卒業しましたが、在学中は特に一生懸命に勉強していたわけではなく、もともと興味のあった建築やインテリアの学部に進まなかった事にモヤモヤしながら学生生活を過ごしていました。

そして就職活動の時期になり、文系でも応募できるハウスメーカーの営業職などに応募しましたがことごとく惨敗…

リーマンショックによる就職難だった事もあり、周りの先輩や友人の中にはフリーターになる人や就職浪人の道を選ぶ人も結構いました。私も無理に就職するのではなくインテリアの専門学校とかで勉強してみたいな…という思いになったのですが、地元企業から内定をいただき結局就職する事に。就職後もモヤモヤは晴れず、1年後の新卒2年目の春に大学入学を決めました。

学校選びについては、もしインテリアや建築の仕事をするようになったら自分の性格上いつかは建築士の資格を取りたくなるだろうと思い、大学を選択肢に入れました。

通信で建築を学べる大学はいくつかあるのですが、単純に京都が好きだったことやパンフレットの雰囲気から学校を決定しました。


なんやかんやありながらなんとか卒業へ漕ぎつけ、建築士の受験資格を手にしました。

そして卒業した年に二級建築士を受験し合格することができました。

この頃は自分が数年後に一級建築士を受験したり(しかも何回も)、炎天下の中で足場に登ったり実務でも法令集と睨めっこすることになるとは想像していませんでした。

まだまだ男社会の建築業界でのお仕事選びと転職活動、それはまた別のお話…

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